Webデザインと紙デザイン。究極の違いはなにか。
それは、どの人にも同じように見えるか、見えないかという違いではないかと思う。
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Webという世界は、制作者の自由度が少ないと思っている。
なぜなら、まず同じデザインのホームページでも、
WindowsとMacintoshでは、印象が若干違う。
ディスプレイの色の設定によっても見え方が違う。
Webブラウザは複数あって、そのバージョンによっても見え方が違う。
さらに、パソコンユーザーの設定によって、
フォントサイズなども違う。
こうしたさまざまな制限がある中で、
極力、どのパソコン環境でも同じように見えるように、
Webデザイナーはデザインを考え、コーディングする(ホームページを作る)。
そして、表示チェックで大多数のWebブラウザできちんと表示されていることを確認して、
納品する。
画面上で構成がシンプルなほうがよい。
あまり複雑な構造にしてしまうと、どこをクリックしてよいのかわからなくなる。
意識されていないかもしれないが、
ホームページは、紙の販促ツールのような感覚で作ると、
失敗することがある。
私は、ホームページは電気製品のような、製造物だと思っている。
使う人のことを考え、きちんと構造設計しなければ、
直感で使えない。
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紙に印刷されたものは、どのようなお客様が手にとって見ても、
同じように見える。
いったん印刷されたものは、どこにいっても同じ色だ。
お客様が手に取った状況で、デザインが若干変わるなどということも考えられない。
だから、紙媒体のデザインのほうが、より自由度があると思っている。
だけれど、紙デザインのほうが、
使う人のことを考慮されないのかもしれないなと思う。
なぜなら、本の使い方がわからない、カタログの見方がわからない
ということは、あまり起こらないから。
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販促物を作るときは、こうした媒体の特徴を理解している必要があると思う。
ホームページと紙メディアは似ている部分もあるけれど、
違うものだということを、よく理解しておく必要がある。
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